強 奪 し ち ゃ っ た …!!
もう、この笑い方が好きで好きで辛抱できず「この一護が好きなんです!」と突撃した上
どんな夢やら頂いてしまいました…こなさん天使…!
実は室井が更新再開する活力源になったのは、原作イチウリだけじゃなくて「公式きたー!」と興奮した挙句に久し振りにイチウリサイトさん巡りをして辿りついたこなさん含め素敵イチウリストの皆様の愛だったりします。
イチウリ界隈の方の萌圧凄すぎる。当てられて覚醒するよ。


ついでに、この一護を眺めていてもそっと書いてしまったSSを…お目汚しですがオマケに。
ちょっとヘタれない黒崎を意識しつつ書いてみた。書いて、みた…


「なー、なーってば」
 また黒崎が呼ぶ。
 普段はあんなに格好付けていたりするくせに、どうして僕の前では時々子供っぽい態度になるのか……と常々疑問に思っている。
「いしだー」
 ――今、確実に平仮名だったな。
 うだうだと甘えているかのような態度にむず痒くなる。
 なんだい? と返せば、呼んだだけ、とまた莫迦らしい返答をされるのだろう。
 しばらく無視を続けると、そのうち我慢しきれなくなったらしく気配が近付いてくるのを感じた。
「こら、無視すんなよ」
 ぐりっと頭を小突かれる。本人にしてみれば撫でただけなのかもしれないが乱暴すぎる。妹に対しても同じように撫でるのだろうか、と思うと複雑な気分だ。
「いたのか黒崎」
「うわ、冷た」
 すっかり存在を忘れていたよ、と言えば、しっかり茶まで出しといて言う台詞じゃねぇだろ、と返された。
 確かに、小さなテーブルの上には2人分の緑茶が並んでいる。
「そうだったっけ」
 君が勝手に淹れたんじゃないのか。
 僕の呟きを拾った黒崎が言い返してくる。
「あのな。勝手に台所触るなって言うだろ、お前。そうじゃなきゃ昼飯くらい作ってやっても良いのによ」
「作ってやっても……随分と上から目線だな」
「気のせいだって」
「そんなことはない」
 更に言い返せば「あー」と面倒臭そうに頭を掻いて黒崎はテーブルに頬杖をついた。
「俺、お前好みの味で作る自信あるんだけどなぁ」
「は? 君が?」
「石田のことなら、多分他のヤツらよりもたくさん知ってるしな」
 妙に自信ありげな態度が癪に障る。露骨に眉を顰めて僕は言った。
「僕は、君の事なんて大して知らない。第一理解しなきゃいけない理由も無いよ」
 そんな言葉に呆れ顔をして、俺の好みの濃さも解ってるくせに良く言う、と言った黒崎は――なぜか僕の方の湯飲みを取った。
「それ、僕の……」
 止める間もなくがぶりと一口で飲み干した黒崎は舌を出した。
「こっち、俺のより薄いじゃねェか」
「……それが、どうした」
「素直になれっつの」
 そう言って笑った黒崎の顔が、やたらと好きな表情で居た堪れなくなる。
 ――君だって、僕と顔を合わせてない時は随分と甘ったれた声で呼びかけてくるじゃないか。
 そう言いたいのを飲み込んで、僕はお茶を淹れるために立ち上がった。